茅ケ崎里山公園「茅ケ崎里山倶楽部」、「谷(やと)の家」 〜地域文化・里山文化の継承〜

2024年2月20日火曜日

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  今回は茅ケ崎里山公園の推し体験・推しスポットとして、地域文化や里山文化に触れることのできる「茅ケ崎里山倶楽部」の活動及び「谷の家」を紹介します。

紹介してくれた方

茅ケ崎里山公園の推しスポット・推し体験のお話を、茅ケ崎里山公園倶楽部会長の岡村様から伺いました。



推し体験~茅ケ崎里山公園倶楽部~

茅ケ崎里山公園倶楽部の概要

 「茅ケ崎里山公園倶楽部」は、茅ケ崎里山公園において、人と生き物が共生してきた里山の仕組みを体験しながら、里山の多様な生態系の保全・里山の景観保全を行うボランティア活動を行っています。
 具体的には、畑での大根やサツマイモ、小麦などの栽培、田んぼでの稲作体験や竹間伐やタケノコ掘りなどの竹林整備を行っています。
 こうした生産物の恵みに感謝して、会員皆で食したり、間伐材を利用した竹チップの循環利用やクラフト教室を行ったりしています。また、公園まつりのイベントに参加したりして竹林ウォークなどの楽しい体験も行っています。

田んぼ作業の様子

里山・地域文化を継承するために意識していること

大きく次の3つのことを柱として活動しています。

【⾥⼭環境を守る】
  茅ケ崎⾥⼭公園には柳(やなぎ)(やと)という谷戸があり、茅ヶ崎市に残る谷戸では最⼤規模です。湿地が年々減少している現在、みんなの⼤切な財産です。倶楽部での作業は、⾥⼭環境を守るための活動そのものなのです。

【後継者を育てる】
 ⼈が⽣活する中で維持されてきた⾥⼭。その暮らしには⽣活の知恵が詰まっています。今や 「昔話」となってしまいましたが、失ってしまう前に次の世代に引き継いでいくことが⼤切です。

⾃然の⼤切さを伝える】
 ⼦ども達は⾃然に⾝近に接することで、その⼤切さを五感で感じるようになります。 このことが⾃然を守る上ではとても⼤切。⼦ども達の原体験となることを願っています。

推しスポット~谷の家~

谷の家の概要

 「谷の家」は公園の西駐車場から歩いて10分ほど、芹沢の池のそばにあり、里山の生活を体験できる拠点施設です。伝統的な農家の家を模した建物で、かつて実際に使用されていた柱や梁が使用されています。
 年間を通じ、伝統的な催し物や体験、季節に応じた歳時や展示などが行われます。また、地域文化や里山文化を次世代に受け継ぐため、子どもたちも楽しめるような、紙芝居や季節の展示に合わせた工作教室などが実施されています。

谷の家

谷の家(とその周辺)での取組や活動内容

 私たち俱楽部は谷の家を拠点として活動しています。谷の家の周囲には、倶楽部の活動に必要な用具や機械等を格納している倉庫があり、ここを拠点として、園内の田んぼや畑・竹林・雑木林などで保全活動を行っています。また、畑や田んぼで収穫した作物を皆でいただくことができます。
 谷の家を中心に、畑や田んぼ、竹林や雑木林での活動で汗を流し、時にはそこから得られた恵を皆で集まって食べるといった、現代ではなかなか味わうことができない日本の原風景のような体験ができます。
 令和5年の夏には、それまで谷の家前広場で行っていたソーメン流しを竹林のなかで4年ぶりに⾏うことができました。畑の活動で生産した小麦を使って作ったソーメンを、竹林整備で発生した竹を使って流しました。初めての方も含めて多くの参加者で楽しくに賑やかに行いました。

流し台づくりの様子
 このような体験を通じて、やりがいや楽しさを感じてもらうのはもちろんのこと、里山を守り伝えていく苦労や大切さを学び、次の世代に引き継ぐことができたら嬉しい限りです。
 「茅ケ崎里山公園倶楽部」にご興味を持たれた方がいらっしゃいましたら、ご入会をお待ちしております!活動に参加し一緒に里山生活の体験をしましょう!
※毎年、前年度の31日から随時、倶楽部の会員を募集しています。倶楽部の活動内容の詳細や入会方法等については、下記のURLをご覧ください。

https://www.kanagawa-park.or.jp/tigasakisatoyamaclub/index.html

コラム:公園スタッフのおすすめ

ここからは公園スタッフによる谷の家の紹介です!

谷の家で体験できる里山・地域文化について

 谷の家では、倶楽部が行う里山活動のほか、移り変わる四季に合わせて様々な展示を行っており、華やかな正月飾りや雛人形、五月人形飾りをご覧いただけるほか、七夕飾りやてるてる坊主等の素朴な軒先飾りのクラフト教室など、里山の地域文化を体験することができます。

<主な実施イベント>

〇「大人もこどもも楽しめる紙芝居」(例月実施)茅ケ崎紙芝居研究会
民話などの素朴で親しみのあるお話をテーマに紙芝居公演を実施しています。

〇 その他、季節ごとに以下のクラフト教室を実施しています。
(夏)「てるてる坊主作り」「短冊書き」「木のカブトムシ作り」
(冬)「松ぼっくりツリー作り」「折り紙のお雛様作り」
(春)「吊るし鯉作り」

<歳時・展示>
 来園者の皆様に日本の四季を代表する歳時を、展示として楽しんでいただいています。

3月 雛段飾りと吊し飾り

4月~5月 五月飾りと吊るし鯉

 

 地域の伝統行事〜どんど焼き〜

 日本では、114日から18日を、小正月として、年末の準備から元旦、松の内と続いてきた正月を締めくくるため、全国各地で様々な行事が行われていますが、その一つに「どんど焼き」があります。松の内まで飾っていた松飾りやしめ縄、お正月にしたためた書き初め、昨年に授与したお守りなどを持ち寄って燃やし、無病息災を願う行事です。
 公園のある茅ヶ崎市の小出地区では、伝統的に「どんど焼き」が行われていました。公園ではこの地域伝統行事の開催に協力し、 毎年1月中旬ごろに「谷の家」広場前にて「どんど焼き」を実施しています。三色団子の販売もあるので、どんど焼きの火を使ったお団子焼きも楽しむことができます。2024年は、114日(日)に実施し、多くの地域住民の方々にご参加いただきました。
 来年も実施する予定なので地域の伝統行事に是非参加してみてください!

どんど焼きの様子
どんど焼きの様子


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