今回は大磯城山公園の「旧三井別邸地区」と、同地区で行われる公園最大のイベントである「もみじのライトアップ」(今年〈令和5年〉は11/24~11/26開催)について紹介します。
紹介してくれた方
大磯城山公園の推しスポット・推し体験のお話を、NPO法人大磯ガイド協会事務局長曽根田様から伺いました。
NPO法人大磯ガイド協会 事務局長 曽根田様 |
1.NPO法人大磯ガイド協会について
(1)NPO法人大磯ガイド協会の概要
NPO法人大磯ガイド協会(以下「大磯ガイド協会」という。)は、大磯町の歴史・文化・自然に関するガイドを行う団体です。現在70名を超える会員は、日々研修を重ねスキルアップを図るとともに、おもてなしの心をもって精一杯ご案内しております。
(2)大磯ガイド協会の大磯城山公園での取組み
①旧吉田茂邸地区のガイド
土日祝日にガイドが常駐し、旧吉田茂邸地区に来られたお客様に予約なしで庭園をご案内しています。・時間:40分~50分程
・費用:おひとり様100円、ただし中学生以下は無料
②旧三井別邸地区のガイド
旧三井別邸地区には、ガイドは常駐しておりませんが、企画コース(ガイド協会が企画し、参加者を募るもの)に組み込んだり、希望コース(お客様のご希望に応じたガイド)でご案内しております。
七賢堂特別開扉時のガイドやもみじのライトアップのお手伝いなど、イベント時の協力もしています。
庭園ガイドの様子 |
2.推しスポット・推し体験
(1)旧三井別邸地区について
旧三井別邸地区は、旧三井財閥本家の別荘跡地を整備した公園です。自然豊かでアジサイやヤマユリ、紅葉など四季折々の植物が楽しめます。
ヤマユリ |
ダイヤモンド富士 |
特におすすめなのは、三井家の茶室として置かれていた国宝の茶室「如庵」を模した、お茶室「城山庵」です。
国宝「如庵」は、織田信長の弟の織田有楽斎(千利休の弟子)が1618年頃に建てた茶室です。二畳半台目の茶室と水屋からなり、千利休の茶道を受け継いだ「わび・さび」を味わえる離れ茶室です。大磯に別荘を構えた三井高棟は、移築した「如庵」で茶を楽しみ、窯場を作るほどの茶人でした。
「如庵」は現在、愛知県犬山市に移築されており、普段は建物内部を見学することはできませんが、「如庵」そっくりに模した「城山庵」は喫茶室の休業日を除き、いつでも見学することができます。お茶になじみのない方でも、気軽に千利休の「わび・さび」の雰囲気を味わってみてはいかがでしょうか。
大磯ガイド協会では、公園を巡った後に喫茶室で一服するコースや、「城山庵」でお点前を体験するコースもご用意しておりますので、ぜひ参加してみてください。起伏に富む園内を巡ったあとに、お茶をいただいてほっと一息つく、そんな素敵な体験を身近な公園という場で味わっていただけると思います。
お茶室エリア |
(2)もみじのライトアップ
毎年11月の下旬、旧三井別邸地区のもみじの広場と不動池周辺で行われるイベントです。
コロナ前は屋台が出店し飲食物を提供するなど、お祭りのような賑やかな雰囲気でした
コロナ禍を経た昨年度は、屋台の出店がなくなりライトアップの雰囲気を重視した開催となりました。大磯ガイド協会も、コロナ禍前は、子ども向けに縁日の屋台を出店し輪投げを楽しんでもらったり、駐車場の誘導などの協力をしていましたが、昨年からは入場者数の調査とアンケート調査を実施しています。
目で見るだけでなく、音と合わせて楽しめるのがおすすめのポイントです。ライトアップ期間中、お茶室エリアの書院にて雅楽と琴の演奏が行われます。お茶室エリアで演奏を聴きながら紅葉を観賞するのはもちろんのこと、ライトアップの範囲が適度にコンパクトなので、お茶室を離れて周遊している際も音楽が漏れ聞こえ、幻想的な雰囲気で観賞が楽しめます。
今年はお茶室エリアのお憩み処(喫茶室)の営業時間が延長され、甘酒等が販売されるとのことで、温かい飲み物で暖を取りながら楽しむこともできます。
また、新たな見どころとして「こゆるぎの滝」の周辺に、竹灯籠づくり体験会に参加していただいた皆様が作った竹灯籠を置くようです。滝と紅葉と竹灯籠のコラボはとても楽しみですね。
特別な体験ができると思いますので、是非訪れてみてはいかがでしょうか。
大磯城山公園より~「もみじのライトアップ2023」について~
ご紹介いただいたもみじのライトアップは、長きにわたり皆様から愛されている公園最大のイベントです。今年は「もみじのライトアップ2023」として、11/24(金)~11/26(日)16:30~ 20:00まで、旧三井別邸地区不動池周辺でもみじのライトアップを行います。
イベント詳細はこちら
:https://jyoyama-event.blogspot.com/2023/10/202311241126.html
1.イベント内容の継続的な見直し
昨年(2022年)開催したもみじのライトアップでは、新型コロナウイルス感染状況を考慮して、キッチンカー等飲食提供を控えた紅葉の鑑賞重視の開催としましたが、多くの方に「庭園の景観や静寂を楽しめた」とのご好評をいただきました。その結果を踏まえて、今年も同様に鑑賞を重視した開催とすることにいたしました。
一方で、コロナ禍前にはライトアップの時間に合わせた営業をしていたお茶室については、再開を望む声を多くいただき、今年は営業時間を延ばすことにいたしました。
2.新たな取組み「もみじのライトアップ2023で展示する竹灯籠を作ろう!」
もみじのライトアップは公園の恒例行事となっているので、その経験やノウハウが蓄積されています。今回、このノウハウの一部を地域の方やライトアップのファンの方などにお伝えするイベントとして、「もみじのライトアップ2023で展示する竹灯籠をつくろう!」と題した体験会を開催しました。参加者の方々が作成した竹灯籠はライトアップ期間中、「こゆるぎの滝」付近に展示させていただきます。
「もみじのライトアップ2023で展示する竹灯籠をつくろう!」の様子
完成!!! |
参加者の皆様の声
今回の竹灯篭づくりイベントへは、「竹灯籠を作ってみたかった」「大磯城山公園・紅葉のライトアップが好きだから」「竹灯籠を持ち帰れるから」などの理由で参加いただいた方が多かったようです。満足度について伺った問いに対し、ほとんどの方が「大変良い」とお答えくださっており、スタッフ一同、大変うれしく思っています。
・「とても楽しく、スタッフの方の丁寧な指導で、ワクワクした作品ができました。」
・「出来上がって、とても達成感と愛着がわきました。紅葉のライトアップも楽しみです!」
・「なかなか体験出来ない内容だったので、とっても楽しかったです。」
・「電動ドリルが重くてとても疲れた。良い経験ができた。」
・「貴重な体験、ありがとうございました!」
・「説明も丁寧で、指導・見守りの方も親切でケガもせず、あっという間の作業で夫婦の時間が過ごせました。他の方々の作品も素晴らしく、ライトアップが今から楽しみです。」
・「サポートして下さる方も丁寧に指導して下さり、初めてなのにとても楽しくできた。」
・「日常と違うことを行い、とても新鮮で楽しかった。」
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