「桜樹再生会議」委員の皆様が推す三ツ池公園の桜🌸

2024年3月5日火曜日

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  今回は、三ツ池公園で桜や樹木の保全計画を議論している「桜樹等再生会議」の委員の皆様に、日本の「さくら名所100選」にも選ばれる本公園の桜の楽しみ方やおすすめスポットについて紹介いただきました。

紹介してくれた方

「桜樹等再生会議」委員の皆様
写真左から
1級造園技能士 飯嶌米三さん
三ツ池公園を活用する会 佐々木美智子さん
東京農業大学客員教授 濱野周泰さん(座長)
公益財団法人日本花の会 和田博幸さん

「桜樹等再生会議」とは、桜や公園の専門家や市民団体の方に委員となっていただき、三ツ池公園の桜や樹木の保全と管理方針を検討している会議です。
 これまで本会議では、三ツ池公園の象徴である池周辺で、桜を活かした景観を復元するために、桜の樹勢調査、支障木の剪定・移植、接ぎ木による品種の継承などに取り組んできました。

三ツ池公園の桜の楽しみ方(推し体験)

 三ツ池公園は横浜市鶴見区という、京浜工業地帯の中核を担う県内でも有数の大都会にありながら、緑に囲まれた園内では、自然を感じることができ、地域の方のいこいの場となる貴重な都市公園です。こうした環境の公園ならではの桜の楽しみ方について、ご紹介します。

濱野座長より

 三ツ池公園は、園路にアップダウンがあるので、歩いていると自然に視線が水面近くから高台まで上がってきます。すると、1本の桜でも水面から見た時と高い位置から見た時で表情が変わってきます。こうした変化を楽しめるのが三ツ池公園の良いところと言えるでしょう。
「中の池」を高台から望む

和田委員より

 この公園の桜景観の特徴は、なんといっても池越しに桜が見られることです。その中で、丘陵地の地形なので、斜面に植わる桜が、複層的に、幾重に重なるように見られることがすばらしいところです。さらに、品種も多く、それらを間近に見ることができることも魅力ではないでしょうか。
湖面すれすれの園路かた「中の池」を歩く

飯嶌委員より

 公園に限らず、普段何気なく通り過ぎる山でも、桜が咲き誇ると「春が来た」、「いい季節がやってきたと」実感することがあると思います。桜にはそうした季節の変化を人々に感じさせ、暖かな季節を運んでくる代名詞として力強さを感じます。
 この公園でもそんな桜の魅力を感じられるのではないでしょうか。景観も良くなったので、これまでよりもっと期待を持っています。
 自然の景観は、緑であったり、冬木立の茶色であったり、移ろいゆくものですが、桜の季節は、緑に加え、薄いピンクや濃いピンクなど、様々なコントラストによって山の賑わいを感じられる時期ですので、公園でも見ごたえがあるのではないでしょうか。

佐々木委員より

 桜を見ると元気がでる気がします。20年ほど前、公園の再整備に関わっていましたが、その頃、桜に樹名板をつけるイベントを開催したことが特に印象に残っています。その日の参加者から「とてもよい一日だった」「みんなが幸せな気持ちになれる日だった」と感想がよせられました。見るだけでなく、公園の活動に参加することで、温かい気持ちで公園に親しんでもらえるのではないでしょうか。

特におすすめのスポット(押しスポット)

和田委員より

池越しの景観として特に良いと思う場所は、「中の池」にせり出した四阿です。景観改善を図ったことで、眺望が晴れ、四阿から見下ろすと水辺越しに桜の景観が楽しめます。
「中の池」にせり出す四阿

濱野座長より

 見どころとしては、「中の池」と「下の池」の間の橋。ここから四阿を望むと、周辺が綺麗になったので、四阿とそれを囲む桜が一つの絵画のような景色として、楽しめると思います。
 この公園には、常緑樹があり、常緑の葉を背にして桜が咲くと鮮やかなコントラストが際立ちとても美しい見栄えになります。橋からは、これを池越しに臨むことができ、良い場所ではないでしょうか。
対岸の橋から四阿を望む

飯嶌委員より

 「中の池」の四阿はもちろんですが、そこから少し斜面を上がった「展望広場」から望めば、鉄塔越しの遠い景色も一つの見所でしょう。移ろいゆく山の色の変化、春ならではの桜に彩られた眺めに期待を寄せています。
「展望広場」からは東京タワーと東京スカイツリーも見られます

佐々木委員より

 「里の広場」は、広場の中に大きなソメイヨシノがあり、ゆったりと過ごせる場所になっています。他には、里の広場からロングすべり台側にある丘には、比較的若く、たくさんの桜の品種が一堂に会した場所もあるので、おすすめしたいです。
 また、「上の池」には早咲きの品種が見られる場所があり、ベンチで静かに桜を眺めるのに良い場所だとおもいます。
「里の広場」はピクニックにぴったり

「上の池」近く、「水の広場」の桜

濱野先生を始め、各委員の皆様から公園へのコメント

 利用者の視点に立ち、公園の運営が目的では無くて、利用者の満足度を高める立場で管理を続けていってほしい。利用者が植物に触れ、理解することをフォローできる仕組みづくりや最近増えてきている海外からの観光客に対して三ツ池や横浜らしさを伝える工夫にも期待を寄せていると、コメントを頂いています。

桜の見ごろ情報

  • 2月中~下旬 寒桜、河津桜:上の池、パークセンター周辺など
  • 3月上~中旬 枝垂桜、横浜緋桜、修善寺寒桜:冒険の森、中ノ池・下ノ池間、南門周辺
  • 3月下旬以降 染井吉野、白妙、紅笠:池周辺、里の広場周辺

3月16日~415日の間は、桜まつり期間として、キッチンカーが出店します。お花見と併せてご利用ください。

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